2010年11月29日月曜日

福島市商店連合会の皆さん、館鼻岸壁朝市によーこそ。

 

今年の朝市もあとひと月です。
サンタクロースも学校の先生も走り始める師走かな。
館鼻朝市も、徐々に年末ムードが漂ってきました。
ウスでついた餅も店先に並び始めています。
シクラメンを見ると紅くても「真綿色したシクラメン」と口をついて出てくるのはどうしたことでしょう。

昔風のコロッケがお気に入りの「大安食堂」さんから「いつも来る〈とっち〉さんはどっち?」と尋ねられました。
正確には、「今日は、さんは来てないすか?」でした。
「新しいネタを持ってきたんで」ってご主人。
(ネタって…。わしら板前かい、お笑い芸人かいって…特に思うこともなく)「いったい何ですか?」と。
それが「CUP NOODLEごはん」。
 
近畿地区で先行発売されたら、大人気で製造が追いつかずに販売中止になったものとか。
レンジで5分で、美味しいらしい。
本体の値段は250円だが、大阪から取り寄せたために送料がかかって店では500円。
迷った。
普段だったら、買わない。
(でもネタだしなぁ。遊びは芸のこやしだしなぁ。遊びにお金をけちっちゃ、人間、器が小さくなるしなぁ。えーい、500円! 現金払いだ! 酒だ!、酒もってこい!)。
と、頭の中にいた二日酔いの小人が言っていたので一個買いました。
食べていないので、まだ味は分かりません。
それから間もなく、遭遇したとっち(=にこの件を伝えたので、このネタかぶるかも。

湊日曜朝市会の案内所に寄ったら、プレハブ事務所の中に大勢で何やら会議中。
館鼻朝市の視察に来られた福島市商店連合会の皆さんに上村会長が説明している。
「八戸では、日曜日にまず朝市に行ってから、買い物なり用事に行く人が珍しくない。そういう習慣になっている人がすごく多いんですよ」
それを聞いて、福島市の皆さんはこの朝市の規模に驚いている様子です。
福島では二ヶ月に一度のペースで朝市のような市場を開催しているらしく、「やっぱりもっと開催日を増やさないとダメだよな」と話し合っていました。
うれしいことは参加者から「八戸と言えば、B-1グランプリで有名な街」という感想があったこと。
それに、皆さんが手にしている館鼻朝市マップが、ユキパルのサイト「八戸ど〜樂」からダウンロードされたものだったこと。
少しはお役に立っているという実感がうれしく、上村さんとこの大根150円、白菜250円を買って帰りました。
重い!!!!

 

2010年11月27日土曜日

秋と冬の境目の境内で…【三八城山日曜朝市】

 
11月27日(土)と28日(日)
「秋」瀬戸際の三八城神社境内で

三八城神社

三八城山日曜朝市の本年度〆市

リンゴ地方発送会
暮れの特市」が開催されています。

三八城山日曜朝市〆市

「三八城山日曜朝市会」とはいうものの、
例年通り、暮れの特市に限っての、土曜も含め朝5時から午後4時まで通し開催!

そこで余裕ブッこいて午後いちで会場入りしたところ…
「アンタ、なに今頃来てんのよ! 遅いのよ!」
朝市会・小田会長の奥様に軽く叱られました。…スミマセン

三八城山日曜朝市会半被
朝市の幟とお揃の半被に身を包み大忙しの小田会長の“語る”後ろ姿!

そんなこんなで、
朝方の、行列が出来るくらいに大盛況だった場面は写真に残すことができず、ココでの報告に至りませんが、それにしたって午後だって沢山のリンゴ箱が積み上げられ、威勢の良い商談風景はナカナカのものです。

三八城山朝市

リンゴという「果実」だけを売るのではなく、「品質への信頼」や「販売者としての責任」、「送る人の心情」と「受け取る人の喜び」までもを加味した上での「青森リンゴ」というハイクオリティ・ブランド商品を、対話の末に納得して購入していただくプロ根性!

これぞ朝市の(商売の)真髄です。

人と人の良き繋がりこそが良い商売とその後の継続〜発展を生むのではないでしょうか。

品質・中味(上下)については当店が責任をもっておすすめいたします
「品質・中味(上下)については当店が責任をもっておすすめいたします」


当店ではあなたのまごころと青森県の信用をかけて発送させていただきます
「当店ではあなたのまごころと青森県の信用をかけて発送させていただきます」


冷え冷えする11月後半の三八城山にあって、なにか温かいモノや熱いモノを感じる三八城山日曜朝市〆市です。
ここの朝市は規模こそ小さいですが、いつもこーゆー温かいモノが沢山溢れています。
だからこそ、みんなに愛されているのでしょう。

三八城山境内は初冬の匂い(リンゴの香り)に包まれています。

そうやって、
三八城山日曜朝市の〆市を境に
八戸の街は、冬へと、そして暮れ〜新年へと加速度を増してゆくのです。

落ち紅葉

また来春!
 

2010年11月25日木曜日

勝浦は今日も朝市だった その2〜第15回全国朝市物産展といんべやぁフェスタ

 

 全国朝市サミット総会翌日の11月6日朝早く勝浦朝市に出かけました。
 勝浦朝市は、 毎週水曜日の定休日を除き毎朝午前7:00〜午前11:30ごろまで開催されています。月はじめから15日までは下本町、16日から仲本町というように月の前後半で開催場所が替わります。
 その日は下本町でしたが、当日は「いんべやぁフェスタ」もあるからか、思いの外、出店者は少ないようでした。

 それでもお寺近くの通りに並ぶ晩秋の露店は、かつての名作映画「男はつらいよ」シリーズにでも出てきそうな日本の情緒と風情を感じました。たまたま試食して買った、わらび餅のお店のおじさんは(と言っても多分私とほぼ同年代)、勝浦が気に入って東京から引っ越してきたと言っていましたし、自分で海苔を作っているという女性は横浜かどっかの出身でした。
 惜しまれつつ終了した八戸の片町朝市を彷彿とさせる朝市です。
  
 9時からは勝浦市で恒例「いんべやぁフェスタ勝浦」と「第15回全国朝市物産展」とが併せて開催され、多くの来場者でひしめきあっていました。「いんべやぁ」とは地元の方言で「皆で一緒に行こうよ……」との意味だそうです。にぎやかなまちづくりをテーマとして開催される「いんべやぁフェスタ勝浦」は、市内最大の青空市場で、中央商店街には、地元の産物などを販売するおよそ130の出店が立ち並んでいます。
 メインステージでは吹奏楽などのイベント、商店街の大売り出しや豪華景品が当たるスタンプラリーのほか、大道芸も行われるなど華やかなものでした。
 
 
●勝浦朝市
 天正の時代から400年以上続いている勝浦朝市は、石川県の輪島・岐阜県の高山と並んで「日本三大朝市」の一つと言われ、年間20万人ほどが訪れているといいます。
 採れたての野菜や果物など山の幸や、漁港で水揚げされたばかりの魚介類などの海の幸の新鮮な食材のほか、自家製の漬け物・つきたての餅・赤飯・しおから・なまり節や干物などの加工品、竹細工・木工細工・わら細工など工芸品も店先に並べられています。
下本町(毎月1日~15日)
仲本町(毎月16日~月末)
出店時間 午前7:00~午前11:30ごろまで
定休日 毎週水曜日

勝浦は今日も朝市だった 〜その1 第15回全国朝市サミットin 勝浦

 八戸館鼻岸壁朝市の上村隆雄さん(湊日曜朝市会理事長)の誘いを受けて、11月5日、第15回全国朝市サミットin勝浦(千葉県)に参加してきました。
 全国朝市サミット(主催=全国朝市サミット協議会)は昭和63年に秋田県南秋田郡五城目町で第1回が行われ、都合で休止した年もありましたが、近年は毎年開催されており、
 一昨年2008年は岩手県盛岡市、そして昨年は長崎県佐世保市の開催でした。
 近い将来に全国朝市サミット八戸開催の可能性を視野に入れて、今回のオブザーバー参加となりました。八戸市のまちづくり文化観光部の在家秀則観光課長が同行しました。


 東京駅からJR外房線に乗り約1時間半で勝浦駅に到着。人口約2万1千人の街は、南国のように日差しがまぶしく暖かです。
 駅前から徒歩10分で、会場となる勝浦ホテル三日月に着きました。玄関には参加朝市団体の幟旗が並んでいます。
 フロントに荷物を預け、このホテルにご家族で宿泊する上村さんの部屋に少しお邪魔しました。10階(だったか?)の窓外には眼下に広々とした太平洋のパノラマ。ゴージャスです(ちなみに私は、ホテル隣の民宿で素泊まり3千円!)。


 開会まで間があるので、上村さんと勝浦漁港を散歩してきました。岸壁に釣り人がいます。市場ではカツオと赤魚を荷捌きしていました。商店街は人通りも少なく静かです(翌日のいんべやぁフェスタでは一転して大賑わいなのですが)。


 午後3時からホテルのコンベンションホールで第15回全国朝市サミット協議会総会が開催。400年以上の歴史がある朝市をもつ勝浦市がサミット会場となるのは1996年以来2度目。15回目となる今年は、協議会に参加している全国14ヶ所の朝市開催団体から11団体、約160名が参加しました。


 総会では、予算、役員改選などとあわせて、次回開催地を北海道函館朝市と決めました。
 引き続き函館朝市と厚木市民朝市の2団体から「朝市が抱える問題」というテーマで報告が行われました。
 函館朝市では個人出店者が地元市民向けに店を並べる朝6時〜7時頃と、観光客がよく訪れる常設店舗とで時間帯が分かれており、組合加入率が促進されない悩みがあるといいます。
 昭和49年から36年、毎週日曜日に朝市を開催している厚木市民朝市は、生活密着型の朝市で駐車場確保の問題に加えて少子高齢化や、30分ほどで帰る人が多いなどで来場者の減少の課題を話していました。
 それを受けて出席した国土交通省国土技術政策総合研究所の森本剣太郎氏(沿岸海洋研究部沿岸域システム研究室)から「朝市は大別して『観光型朝市』と『生活型朝市』がある」として次のような提言がありました。
「観光型は、ツアーなど観光客を対象として毎日開催されて時間も長い。それに比べて生活型は週末だけ開催されて時間も短いし、客も一人や夫婦単位であり家族連れも少ない傾向がある。地元客を呼び込むために、週一回でも月一回でもイベントを企画開催してPRしたらどうか」。


 報告を聞きながら、八戸の館鼻岸壁朝市は基本的に「生活型朝市」でありながら、規模の大きさで観光型の側面も併せ持つという独特な形態のように思えました。
 
 記念公演では「未来に向かう朝市モデル〜人を結び、幸せ育む暮らしのミュージアム」と題して、日本地域資源学会代表理事の塚原正彦氏(常磐大学大学院准教授)が、学生たちの研究発表をまじえて朝市の魅力とその可能性を強調しました。
 朝市にあるのは暮らしの知恵と力は宝物(地域資源)であり、みんなが学芸員となって宝物を発見し、みがきあげて地域の「朝市物語ミュージアム」をつくろうとまとめました。
 最後に、「地産地消」の原点である朝市のすばらしさ・重要性をアピールし、対面販売を通じて人と人のふれあいを大切に朝市の伝統を守り、安心・安全かつ新鮮な地域特産品を提供していこうという「第15回全国朝市サミットin勝浦共同宣言」を採択しました。

 交流会では、壇上に並んだ各朝市代表者が一人ずつ挨拶しましたが、ゲスト参加の立場で、湊日曜朝市会の上村理事長も登壇。「八戸の館鼻岸壁朝市は、多い時で7万人からの人が集まるんです。朝市だけで暮らしを立てている出店者も多いんです」と話して一際注目を浴びました。上村さんは、今後、協議会への参加を会で話し合いたいとしています。
 余談ですが、交流会のアトラクションで、売り出し中の「勝浦担々麺」の早食い競争が行われました。八戸を代表して在家さんがエントリーし、その辛さをものともせずに見事第1位!
 ゲスト参加でしたが、八戸朝市を強く印象づけたと自画自賛の朝市サミットでした。


●全国朝市サミット協議会の参加14団体。
北海道 函館朝市 函館朝市協同組合連合会
秋田 五城目町朝市 五城目朝市振興委員会
岩手 盛岡神子田朝市 盛岡地区生産者立売組合
宮城 気仙沼朝市 気仙沼朝市運営委員会
千葉 佐倉朝市 佐倉市朝市出店者組合
千葉 勝浦朝市 勝浦朝市運営委員会
神奈川 厚木市民朝市 厚木市民朝市推進委員会出店者組合
神奈川 三崎朝市 三崎朝市協同組合
石川 輪島朝市 輪島市朝市組合
高知 高知市街路市 高知市街路市組合
佐賀 呼子朝市 呼子朝市組合
長崎 佐世保朝市 佐世保朝市運営委員会
熊本 ましもメッセもやい市 ましもメッセもやい市実行委員会
熊本 熊本駅前観光朝市 熊本駅前観光朝市会

ヨモギとバナナとニコラウス 【館鼻岸壁朝市】

 
季節ごと、世代ごと、性別ごと、天気ごと、気分ごと……
なにかといろいろ名物が多い八戸朝市。

背負いかごシスターズ
↑八戸朝市では珍しくない背負いかごシスターズ(実姉妹かは不明)


館鼻岸壁朝市に出店する「なかむら製菓」のヨモギ餅もそのひとつだ。

草もち
「草もち」の「草」は、もちろん「よもぎ」のこと!


毎年、出始めに自家採集したフレッシュなヨモギと、豆から丁寧に煮て作る自家製小豆餡をあわせて作る手作りヨモギ餅は、旬の時期ともなれば朝市で1日(数時間でということだ!)300個も売れる程。
八戸朝市観光の折にお召し上がりになられたお客様方に、わざわざ遠方からまとめて発送を依頼されるというのだから、その美味さは全国区の折り紙付きだ!

なかむら製菓よもぎもち

要するに、
妥協無く極めて本格的だからこそ懐かしい味。
正統なのだ。

なかむら製菓よもぎもち

そんな確かな「和菓子屋」の、なかむら製菓さんは、
最近、様々な洋菓子系スゥイーツを積極的に作り出している。
そしてこのたび満を持して発売したのが、
なんと洋スゥイーツの王道といっても過言ではないかもしれなくもない
「クレープ」!

スゥイーツのコトはよくワカラナイけれど、
「クレープ」!

なかむら製菓のクレープ

和菓子屋の作る洋菓子……
一見、「?」と思ってしまうかもしれないけれど、
ベテラン和菓子屋の絶妙な甘味コントロールによって作り出される洋風スゥイーツは、じつに見事なバランスで口腹感を紡ぎ出す!

甘い樹液が大好きな「昆虫(むし)」の次くらいに「甘いモノ」が大の苦手な小欄担当にしてモリモリ美味しく食べられた程だ。
スゥイーツを朝市場内でモリモリガツガツ食べ歩く行為の可否については、育ちが悪いと思って追求しないでいただきたく存じまする。
まぁとにかくソレほどまでに的確な甘味加減なのだ。
「美味い」という言葉が「甘い」から派生したとかなんとかいう“ウワサ”を思い出してしまったくらいである。

なかむら製菓館鼻岸壁朝市店

館鼻岸壁内マップ
このへんに出店中!


なかむら製菓本店舗(白銀町)では、クレープ生地とラム酒風味のクリームを重ねた、ちょっぴり大人の「ミルクレープ」を販売しているけれど、ここ館鼻岸壁朝市で販売するのはバナナをクレープ生地で巻いた「バナナのクレープ」

ナゼだかチョコバナナ人気が高い朝市に向けた心憎い計らいなのかもしれない。

チョコバナナ
チビッ子は喰らいつかずにいられない!
カラフル&スゥイートなチョコバナナ。


そんなこんなで、購入しようと手にとってみると…
なんと早くもサンタクロースの包装紙が……。

サンタクロース包装紙のバナナのクレープ
一足お先のサンタクロースが更なる購買意欲を増幅させる。

こないだ、かき氷でコメカミを押さえたばかりだと思っていたけれど、もうそんな時期なのか…!?

なるほど、よくよく見回してみると朝市会場内にもクリスマスの演出がチラホラと…

サンタクロース 渡辺商店
Ho-Ho-Ho!


わらじ(クリスマスver.) 松橋商店

八戸の朝市も、
これからに向かってまっしぐらです♪



…今週はこんな感じです。

P.S:「ブログさぼるな!」などのご意見は朝市会場で直接本人(私)に言うのではなく、コメント欄に書き込むなどして穏便に済ませるようにしましょう。
 

2010年11月7日日曜日

深まる秋の焼きイモ 【館鼻岸壁朝市】

 
館鼻岸壁朝市「朝日とともに開催」…が、
なかなかシンドくなってきた今日この頃



気がつくと、館鼻岸壁の「秋」も、
これ以上深まったら「冬」になるってくらい深まりまくっていました。



北国の冬は早く長いのです。



そんな「深まる秋」の11月。

春・夏・秋とシーズン中いつでも何処かに出店している石焼き芋屋のオバァちゃんは、ここぞとばかりに活気づき




湊町では、老舗名店、元祖つぼ焼きいもの「三戸商店さんが待望の店開きをしました。




そしてまた、ここ館鼻岸壁朝市に、
新たな「焼きイモ」が売り出されていたのです!



この丸っこいサツマイモ。

種子島の安納芋という品種で、
元々糖度が高く、上手く焼くと更に飛躍的に甘みが増すという「天然のスイートポテト」なのだそうです。



実際に食べてみると…
我々の知るホクホクの焼き芋とは違い、シットリと上質な餡のような食感と強い甘み!
まるで丁寧に仕事を加えた和菓子や洋菓子スゥイーツを食べている錯覚に陥るほど。
なるほど、コレは「天然のスイートポテト」です。



この「未体験ゾーン焼き芋」を産地から取り寄せて販売しているのが「大澤商店」さん
青葉の「みなとや」前で焼き鳥を売っている、あの店だそうです。



朝市では、「天然のスイートポテト」の他にも、
手作りグラタン、コラーゲン・カレー、鶏皮いため、
桜色の甘酒、ホワイト・ココア……等々
温まる惣菜をバラエティに富んだ品揃えで販売しています。
朝の寒さがチョッとキツいと感じたら、立ち寄ってみるのもいいかもしれません。