2010年10月31日日曜日

ホヤと米と人と 【館鼻岸壁朝市】

 

海鞘・老海鼠・富也・保夜】ほや
脊索動物門 尾索動物亜門尾索綱ホヤ目の原索動物の総称。
すべて海産で汽水にも生息し、単体または群体をなす。
単体のものは球形または卵形で硬い被囊ひのうで覆われ、体の下端で岩などに固着する。
上端に入水孔と出水孔があり、食物を水とともに吸入する。
雌雄同体。幼生はオタマジャクシに似て浮游生活をし自由遊泳する。尾に脊索がある。
単体で食用となるマボヤ・アカホヤ、
群体をなすイタボヤなど、多くの種類がある。
夏(三夏)の季語


…という辞書的な説明をされてもピンとこないかもしれないけれど、

『海のパイナップル』と呼ばれ『日本酒を格別に旨くする肴』として有名な【ホヤ】と言えばお馴染みだろう。
昔っから、
「海鞘が出て酒宴俄に乱れけり/堀胡蝶」
「酒に海鞘火の気なき炉に顔寄せあひ/石川桂郎」
など、酒にまつわるホヤ句が多いことからも、酒⇔ホヤの関係性が深いことがうかがえる。

そして、
三陸の新鮮な天然ホヤが揚がり、
ヘヴィー・ドリンカーが多い八戸においては
ホヤは日常的に欠かせない重要アイテムといっても過言ではないだろう。
八戸横丁連合協議会のマスコット・キャラ「よっぱらいホヤじ」の存在が、横丁大国八戸におけるホヤの定着ぶりを如実に物語っている。



そんなこんなで、八戸の夜(横丁)では、ホヤはほぼ間違いなく酒のアテとして三杯酢で(夏は更にキュウリを和えたりなんかして)ツマむのがテッパン定番だけれど、八戸の朝(朝市)には、あえて加熱調理を加えてオイシくモリモリ食べる“朝ご飯”もある。

おかず家』で製造販売する「ほやめし」がソレだ!




おかず家』店頭には、三陸海岸に面した地域ではチョッと贅沢な炊き込みご飯としてお馴染みの「うにめし」も並んでいるけれど、やはり「ほやめし」のいろんな意味でのインパクトは大きい。

我々、磯の民である八戸人にして、新鮮なコンセプトと響き…

ほやめし



一瞬、“あの”ホヤをご飯に入れて炊いたら……と、
ネガティヴな想像をしてしまって、なんかアレな気持ちになった人も多いかもしれないけれど、
ソレは大間違いだ。

「おかず家」の絶妙な炊き加減もあって、「ほやめし」は「うにめし」に匹敵する上質な汐風味をご飯一面まんべんなく発揮し、米の旨味さえ引き出しているのである。
たしかに、ライス・ワインとも呼ばれる主原料:米の日本酒を旨くするホヤが、お米のご飯と合わないワケがない。ご飯を美味しくするという“理屈”も酒的観点で見れば大いに筋が通る。

旨いに決まってるのだ!



実際、某有名大食漢タレントや有名エッセイストなどが「おかず家」を御利用になった実績もあるという。
しかし、当の本人達はその事さえ自ら吹聴・自慢することもなく、何事もなかったかのように笑顔で淡々と接客に励む。

美しかったり可愛らしかったりする女性だけで営業する華やかな「おかず家」だけれど、メディアや有名人の威光に乗じようともしない芯の太さや潔ささえ感じられ、とても好感がもてる。
こういう実直な店の品は確かなのだ。



そんな『おかず家』さん
平日には階上町の道の駅でも販売しているそうだが、そちらでは「うにめし」が中心だそうで、「ほやめし」は主に館鼻岸壁朝市での販売になっている。

はやめし」食べたきゃ、日曜に早起きして館鼻岸壁においでよ☆
(ほやめしは早々に売り切れてしまいますのでお早めに)


 

2010年10月24日日曜日

テントの向こうのアメリカ 【館鼻岸壁朝市】


 
来週の日曜(10/31)は、
なんだかよくわからないけれど、
なんとなく楽しいっぽい“お祭り”(?)
ハロウィーン

カボチャを食べて無病を祈願する年末行事である。
カボチャをくり抜いて作るJack-o'-Lanternがお馴染みの舶来イベントである。



奇怪な扮装をした子供達が集団で夜中に御町内をウロウロしつつ近隣民家を「なんかくれないと悪さするぞ!」と脅して食料(主に御菓子類)をユスり獲るというタチの悪い行為に見えなくもないが、ソレはソレで楽しいようで昨今、日本でも表面上の型式だけ取り入れて定着しつつあるようだ。

ハロウィン飾り

中華、韓国、インド、ベトナム、ロシア、イタリア、ジャパン…等々
朝市場内だけで世界の料理を食べ歩けてしまう『館鼻岸壁朝市』にあっては、当然、ケルト〜カトリック圏のハロウィーンだって比較的そこそこ本格的っぽく楽しめる店もある!

Edward&エイコのPearson夫妻が出店する
渡辺商店がソレだ!

渡辺商店

ピアソン夫妻の渡辺商店では、
おそらく御主人の“御国”であろう米国の一般的な御家庭で作られているようなホームメイドお菓子やファストフードなどが買える。

クッキー
ビスケットパン
レモンケーキ、等々
古き良き時代の映画やTVドラマで見た“憧れのアメリカ”の雰囲気を感じられるとあって、子供達や子供じみたオトナやアメリカン・ドリームを夢見る若者に大人気なのだ。

渡辺商店

そしてネイティヴにハロウィーンを過ごしてきたであろう御主人の計らいで、毎年この時期には、テント店頭がハロウィーン・モードになり、いつもにもましてカラフルでアメリカンな雰囲気が濃くなる。

古き良きアメリカのホームメイド

人気メニューのチョコバナナだって、
目玉やオバケのデコレーション付きハロウィーン仕様だ!

チョコバナナ

さらにハロウィーン期間中の今ならもれなく
マイコー君(ミイラ男系)のダンスも見られます♪
マイコー君

この辺に出店していますので、是非お立ち寄りいただき、
“普通のアメリカの日常(食)”に触れてみましょう。(日本語通じます)
館鼻岸壁朝市マップ

ソレにしても、
ここ館鼻岸壁のグローバルな懐の深さ… 恐るべし!
 

2010年10月3日日曜日

陸奥湊駅前 —秋味—

 
第一日曜日の今朝(10/3)は、
陸奥湊駅前魚菜市場で大好評の『日曜新鮮市』。



そして更に、
日曜新鮮市の熱気も冷めやらぬ陸奥湊駅前で続けざまに、
毎年恒例となった『イサバのカッチャ・コンテスト』が開催された。



まさに畳み掛けるような湊攻勢!

朝市の炭火焼き魚と共に熱く燃えたぎった湊魂の激しい炎に油を注ぐような濃厚な日曜日!



回を増すごとにイサバのカッチャ度数が上がり続ける『イサバのカッチャコンテスト』も、今回で8回目とあって、例年にも増してハイ・レベルなイサバ・コンペティションとなった。



そして今年も、
「どの組がイサバのカッチャ度が高いのか?」
「誰がよりイサバのカッチャなのか?」
「現在のイサバのカッチャはどこまで進化しているのか?」
ソレゾレに見届けようと、またイサバのカッチャの未来を探るべく、陸奥湊駅前には大勢の八戸市民やイサバのカッチャ・フアンが詰めかけ、新たな熱気に包まれた。



おかげで「イサバのカッチャ・ストラップ」も飛ぶように売れたとかなんとかかんとか……


また、今年はコンテスト会場(?)に『サバの駅』のサババスが乗り付け、いまや八戸名物のひとつともなったサバーガー(八戸前沖鯖のハンバーガー)を販売し



通常、平日の早朝しか営業していない旭鮨』(湊朝市店)が店を開け、本格湊鮨をリーズナボーな価格で供するなど、
コンテストにフェスティバル的な要素も多分に加わって楽しさ倍増!



まさに湊三昧八戸道樂

まことに実り多き秋の1日だった。



来年のコンテストでは、どれほどまでに「イサバ」なのか?
なにほどまでに「カッチャ」たりえるのか?
新世代イサバのカッチャは更に進化を続けるのか?
一方のトラディショナルなイサバのカッチャ達は貫禄の巻き返しに転じるのか?
来年の「イサバのカッチャコンテスト」は新たなステージにシフトしてゆく予感がしなくもない。
今から楽しみでならない。


 

緊急速報: アップくん3D化! 【館鼻岸壁朝市】

 
例の八戸応援キャラ『うみねこパンダ』のアップくん(実は宇宙人)が、満を持して立体造形化された!

八戸応援キャラ「うみねこパンダ」アップくん

タオル地の肌触りも心地良い3D化にともない、
頭にはオシャマなベレー帽、首には真っ赤なネッカチーフというファッショナブルな装いでパワーアップも計っている!

アップくんだけに、パワーアップ




……

……… (´△`;)






現在、松橋商店(イカサバ本舗)店頭に鎮座する3Dアップくんは、
1人だけのプロトタイプ(非売品)だけれど、今後の反響によっては量産販売も考慮しなくもないとかしないとか…

ま、とにかく今回の3D化により、
イラストでは解らなかったアップくんの後頭部や足の裏やあんなとこやこんなとこまで、明らかになったワケである!

この機会に、アップくんの、あんなとこやこんなとこを360°全方位“確認”しに、館鼻岸壁朝市に行こう!