2011年6月26日日曜日

朝市王国・八戸に、さらなる朝市誕生! 【江陽の朝市】

  
……さて、
朝市には絶好の季節の到来
に合わせたかのように、
待望の館鼻岸壁朝市再開が、いよいよ来週7月3日となりました!

それに伴って、この3ヶ月間、方々に別れ開催を続けてきた暫定各朝市は、6月最終日曜日の今朝をもって終了となります。



快く場所を提供してくださった新八温泉やライジング江陽。
そしてその周辺の方々のご理解とご協力があっての暫定開催は、八戸の人の朝市に対する愛着や他人を思いやる人情を再認識させてくれました。


また、規模こそ縮小したとはいえ市内各地に分散した暫定朝市は、通常の朝市には足を運べなかった方々や興味の無かった方々など、いままで以上に多く人々に「八戸朝市」の魅力を伝え、より多くの朝市フアンを増やす結果ともなったようです。



たった3ヶ月とはいえ、地域住民をはじめとする多くの方々に着実に定着した暫定朝市。
たとえ館鼻岸壁に戻って、例のド迫力大規模朝市を再開するものとしても、地域に根ざし慣れ親しんだ朝市の終了は、やっぱり寂しいもの……。


そんな御世話になったライジング江陽と近隣住民の要望に応え、「江陽の朝市」が開催曜日を土曜日に替えて続行することとなりました!


八戸に、また新たな朝市が誕生します!

江陽の朝市

7月9日から本格開催です。



これからは、
土曜日は江陽の朝市〜日曜日は館鼻岸壁朝市、が浜の朝市のトレンドとなりそうです。




ちなみに今日は月の最終日曜日とあって、マチナカでは「はちのへホコテン」が開催されました。


マチナカのメインストリート(十三日町~三日町)には、小さな子供達からお年寄りの方々まで、ほんとうに沢山の人々が集まり、多くの出店やイベントなどで賑わいました。
(出店者の多くは朝市でもお馴染みの皆さんです)


こういった光景をみていると、八戸の住人達が、どれほどまでに「賑わい」を好み、人とのふれあいを大切にしているかがわかります。

人と人との繋がりを大切にする地域性だからこそ、地域の基礎コミュニティである「朝市・銭湯・横丁」が文化として根付いているのでしょう。

そんなこんなの経緯もあって、八戸には朝市が沢山あり、また新たな朝市が加わるのです。

7月3日の館鼻岸壁も楽しみだけれど、7月9日の江陽も楽しみです。
 

朝市の季節到来 【街&丘の朝市】

 
日の出が早い、この季節。
気候もちょうどよく、早起きが(それほど)苦にもなりません。
勢いよく生い茂る緑と朝露の香りを含んだ早朝の空気はどこまでも澄み渡り、朝市に出掛けたくなる、絶好の季節。


日曜日の朝とはいえ、朝市好きが多い八戸の人達が、こんな最高の「朝」にむざむざ惰眠を貪っていられるワケがありません。


主に「浜」の朝市が賑わいをみせる八戸の朝市だけれど、
いまの時期ならば、緑豊かな「山」の朝市もまた、良い感じです。


さすがに朝市の愉しみ方を心得た八戸の人達。
そのへんのツボは十分に心得ているようで、今朝の白山台・街&丘の朝市は大賑わい!


実のところ、
この同じ場所で昨朝(毎週土曜日開催)に開かれていた「八戸ニュータウン朝市」もたいへんな賑わいでした。
おそらく、毎日朝市に来ている好き者の方々も多いのでしょう。
さすが朝市大好き八戸人です。




爽やかな朝の陽光と軽い朝靄の中で、顔見知り同士がコーヒーを飲みながら穏やかに談笑する光景は、


まるで片町朝市当時のオープンカフェを彷彿とさせ、


「ここはやっぱり片町朝市のD.N.Aを受け継いでいるんだなぁ」とシミジミと懐かしささえ憶えてしまいました。


そんな片町の面影を漂わす爽やかな「山」の朝市に、今朝はさらに嬉しい振る舞いが加わり、訪れた大勢の朝市フアンは大満足!


用意されたテーブルや公園のベンチ、芝生の上など、思い思いに朝の空気を満喫しながら開放的な「せんべい汁」に舌鼓です。


さすが、せんべい汁大好き八戸人!
早朝からペロッと「せんべい汁」(200食)をたいらげました!


……さて、せんべい汁も頂いて気分爽快!
この勢いで、朝市のハシゴと洒落込むことにしましょう。

なんてったって日曜の朝に市内各所で朝市が開催される八戸市は、朝市のハシゴまでできる朝市天国なのですから。

つづく
 

2011年6月21日火曜日

備えあれば憂い無し。『館鼻岸壁朝市避難誘導訓練』

 
本来ならば3月13日(日)から今期が始まり、翌々週の26・27日には「八戸みなと朝市まつり」で激しく盛り上がる予定だった、館鼻岸壁朝市。


しかし、開催直前の3月11日に発生した東日本大震災の被害を受けた館鼻岸壁を開催場とする朝市は中止となり、今日までの約3ヶ月間は市内3箇所に別れて暫定開催を続けてきた。

新八温泉の朝市
江陽の朝市

この間、ソレゾレの場所で好評をえてきた暫定朝市だけれど、やはり館鼻岸壁に集合して例年通りの大迫力朝市を開催したいという主催者・出店者の意向は強く、また館鼻岸壁での朝市を渇望する朝市フアン・利用客の要望もまた強く大きかった。


そういった朝市にまつわる熱い期待も含め、館鼻岸壁は関係各位の多大なる尽力により津波で打ち上げられた船舶の解体撤去や設備の修復・整備などが今月で完了し、漁港としての機能を取り戻すに至った。


“あの状態”から、たった3ヶ月でここまでリカバーしてしまう、この街の底力と技術力とバイタリティに大いに驚かされると同時に、3ヶ月という時の長さを現実として実感させられもする。

短くも長き3ヶ月。

そしていよいよ来る7月3日(日)の朝。
待望の館鼻岸壁朝市再開!


館鼻岸壁朝市の再開に関して、津波の被害をモロに受けた場所だけに朝市の再開は尚早とする声もきかれ、新聞の投書欄にも意見が寄せられたりもしていた。



しかし!
そこは館鼻岸壁朝市を日本最大級の大規模朝市に育て上げ運営してきた「湊日曜朝市会」と「海の朝市実行会」。


安全面に関しても、ヌカリはアリマセん



7月3日の再開から毎週の通常開催を見据え、6月21日午後に両団体の出店者が現地館鼻岸壁に集まり、大規模な合同避難誘導訓練を行った。


3ヶ月の休止期間とはいえ、昨年期12月の終了から数えると約半年ぶりともなる館鼻岸壁。


集合場所に、いつもの出店者達が集まり始めた当初は、半年ぶりの懐かしい再会に和気藹々同窓会的ホノボノ感が漂ったりもしたものの……




いざ避難誘導訓練が始まったら、全員が真剣そのもの!


その表情や姿に、朝市再開に臨む並々ならぬ思いが漲っていた!



そして、館鼻岸壁についての一抹の不安材料も、彼らひとりひとりの真剣な表情を目の当たりにして払拭されていった。



その後、館鼻岸壁に近い水産会館(ここも津波の被害にあいましたが一部利用可能です)にて衛生講習会もひらかれ、あらゆる面での「安全」に対しての備えは万全!


八戸のグラウンド・ゼロともいえる館鼻岸壁から、
この街の復興は着実に加速・拡散してゆくことだろう。


7月3日から始まる新しい館鼻岸壁朝市が楽しみでならない。


     館鼻岸壁朝市 緊急避難時の注意

避難時には係員の指示に従って、すみやかに陸奥湊駅方面の高台をめざし避難して下さい。
その際には絶対に車を使用せず、必ず歩いて避難して下さい。

2011年6月5日日曜日

朝市の、その後で……

 
館鼻岸壁復旧作業にともない、暫定的に市内三箇所に別れて開催している「館鼻岸壁朝市」。

なかでも江陽で開催している「江陽の朝市」は近隣の方々を中心に大勢の方々が集まり大盛況となっています。



この「江陽の朝市」は、場所を提供するライジング江陽や近隣住民の方々に温かく好意的に迎えられ、“この場所”に定着しつつあります。



そこで、その厚情に応えるべく、出店者の方々は毎月第1日曜日の朝市終了後に、朝市会場周辺の清掃活動を行って、せめてもの恩返しをしています。



朝市場内ばかりではなく、ご近所も廻ってゴミの回収をします。



朝市では各々自店から離れずに忙しく働くアノ店やコノ店のお馴染み出店者の方々が、一堂に会して力を合わせて清掃活動に励む姿は、朝市フアンにとっては、ある意味、感動モノ。



朝市が終わって、お客さん達が帰った後に、密かにこんな活動を行っていたなんて、皆さんは御存知でしたでしょうか?



こんな風に、出店者と近隣住民の方々がお互いを思いやって成り立っている八戸朝市。

我々、朝市利用客も、ひとりひとりが違法駐車やゴミのポイ捨てなどを控え、朝市のマナーを守りながら正しく朝市を楽しみたいものです。

そうしていれば、きっともっと八戸の朝市が発展して、今以上に全国に誇れる「名物」となるコトでしょう。
 

2011年6月4日土曜日

縁の下の地下ラ持ち『千軒亭』【陸奥湊駅前朝市】

 
たくさんの働くオジさんやイサバのカッチャがせわしなく行き来し、
荷物を積んだトラックが巧みな職人ワザですれ違い、
その僅かな隙間をスーパーカブが器用に縫って走る!

慌ただしいばかりに活気溢れる早朝の陸奥湊駅前通り。

その喧噪のほぼド真ん中、市営魚菜小売市場の隣、千軒文化市場にポッカリと開いた異次元へといざなうような不思議な“穴”みたいなところ。



のぞき込んでみると、地中へと繋がるコンクリートの階段が続いている。
あらがうことのできない“なにかのチカラ”に引き寄せられるように、通りの喧噪とは裏腹に静まりかえる地下へと降りていくと……



そこには、陸奥湊駅前通り市場街が最盛期だった頃はひしめき合っていたであろう飲食店の名残が連なっていた。



そして、その旧地下食堂街に現在1軒だけ残った食堂こそが、ヒトを引き込む“なにかのチカラ”を発散する場所だったのである!



通称「地下食堂」
千軒文化市場の地下で営業しているから正式名称は「千軒亭」なのだけれど、千軒文化市場の地下で営業しているから「地下食堂」で通っている。
陸奥湊駅前通りの住人達(イサバのカッチャや有名飲食店の店主など)ですら「地下食堂」と呼び、ホントの名前を知らなかったというくらい「千軒亭」は「地下食堂」な地下の食堂なのだ。

“なにかのチカラ”……要するに「うまそうな匂い」に急かされるようにトビラを開いて店内に足を踏み入れると、ソコは紛う事なき「大衆食堂」そのもの。



カウンターには出来たての惣菜が並び、



壁には、大衆食堂の王道的定番メニューの“札”が並ぶ。
しかもドレもコレもがリーズナボーで大好物ばかりだ!



そして店内奥の角上にはブラウン管のテレビが鎮座し、
様々なカレンダーがあちこちでしつこいくらいに“今日”を主張している。



スチールのテーブルに備え付けられた箸入れやソースの容器なども、心憎いばかりに“完璧”な佇まい。



これぞ絵に描いたような大衆食堂の正しい姿。
過剰なまでに作り込まれたかのように大衆食堂過ぎる位の大衆食堂が、ナチュラルな存在として陸奥湊の地下にひっそりと残っていたのである。

まさに陸奥湊駅前通りの“穴場”だ。

いやぁ落ち着くわぁ〜〜〜。



陸奥湊駅前市場通りといったら、魚菜市場の「朝市朝ご飯」や、新鮮な海の幸を美味しく供する有名店などがお馴染みの定番。
しかし、その陸奥湊駅前市場通りで「かせぐ」人達が、朝の一仕事を終えて千軒亭の出前をとったり、店まで降りてきてくつろぎながら食事を摂ったりしている姿をみていれば、千軒亭がいかに陸奥湊駅前市場通りに密着し欠かせない存在なのかって、よくわかる。
目立たない地下で地味ながら、まさに「縁の下」で陸奥湊を支えているのが「千軒亭」なのだ!



「労働者の味方」こそが大衆食堂の大切な役割。
そんなThe大衆食堂「千軒亭」には、「お刺身類などは、ご自由にお持ち込みください」という張り紙がしてある。
……やっぱりここは陸奥湊なんだな、とナゼだかチョッと嬉しいような誇らしいような気分になったりもする。
さすが陸奥湊。
懐が深い。

そいじゃぁ今度、お言葉に甘えてマグロの刺身やイカの切り込み(塩辛)を持ち込んでカツカレーと一緒に食べてみよう。

さすが陸奥湊。
奥が深い。