2010年6月7日月曜日

失われた八戸遺産【片町朝市】

 
去る5月9日、
朝市の街:八戸で最古の朝市だった片町朝市
60余年の長き歴史に幕を下ろした。



主催者、出店者、利用客、地域住民などなど…
早朝から多くの人々が関わり合いながら開催される朝市は
ソレゆえに、絶えず何らかのモンダイに直面しながら運営されている。

今や押しも押されぬマンモス朝市に成長した
あの
館鼻岸壁朝市』だって、
元はといえば湊町の山手通りで開催されていたのだが、
諸々の事情によって館鼻漁港に移転してきた。

ニュータウン朝市などは2002年の開市から、
すでに2度もの移転を経て、現在の場所に落ち着いている。

ましてや中心市街地に近い住宅街の通りで毎朝開かれた片町朝市
以前からも、たびたびモンダイが表面化することがあったらしい。
一度は実際に別の場所(現市立図書館の敷地)に移転したこともあったという。
それでもまた、“いつもの場所”に帰ってきてしまった。
それだけ出店者も利用客もみんなが
長者山の麓、鍛冶町の通りに愛着を感じていたのである。



しかし今度はもう限界だった。
一度の良心的開催延長(4/30→5/9)を経て
とうとう惜しまれつつ完全終市となった。

貴重な八戸遺産が、
またひとつ失われてしまったのである。



しかし泣いてばかりもイラレマセン!

「喪失」の後には必ず「再生」がある。
世の中なんでもそーゆーことを繰り返して強固になってゆくのである。


つづく

 

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