2010年7月25日日曜日

正統的、夏!【館鼻岸壁朝市】

 
館鼻の日曜朝市には、
平日は市内で営業している有名各店や近隣農家などからの出店も多い。

そのため普段の「街暮らし」では、さほど意識しないような季節の移ろいが色濃く現れる。
そして、その“季節感”が、なんだか懐かしく正統的にさえ感じられたりもするのだ。

天突き、ところてん
木製の「天突き」で丁寧に押し出される、よく冷えた「ところてん」。

八戸名物糠塚きゅうり
夏の味覚、きゅうりなら八戸名産「糠塚きゅうり」!


紫雲丹
夏の海そのものともいえる、汐の旨味を高濃度に凝縮した「ウニ」


朝市コーヒーゼリー
自家焙煎スペシャリティ珈琲を元に丹念に作られた「アイスコーヒー」や「珈琲ゼリー」

その他モロモロ……

朝市を一歩進むたびに、
夏の香り、夏の色、夏の音、夏の温度が様々に入れ替わり、立ち替わる。

いやぁ、イイ感じ。

夏は夏らしく、こーこなくっちゃ!

いまのご時世、天候に関して無責任なコトは言えないけれど……
夏は、暑ければ暑いほどいい。

「暑は夏いねぇ」

そんなこんなで、暑い夏といえば、なんといっても

_かき_




夏場に「かき氷」を販売する店が増えるのはアタリマエのことだが、
加えて館鼻朝市の「かき氷」は味わいや質感も一味違う…よーな気がする。

館鼻では朝市という特性上、誰もがふんだんに電気を使えるワケではない。しかし、そのことが逆に館鼻の「かき氷」を、より好もしいモノにしている。

懐かしく、ある世代以上の人々にとっては“本格的”ともいえる、
鉄製手動かき氷機の使用率が高いのだ。

鉄製手動かき氷機:初雪

鉄製手動かき氷機によってデカい氷塊からシャッキリと削り落とされた「かき氷」は、現代のソフィスケイトされた電動式かき氷機のソレよりも、やはりどこか口当たり&口溶けが違う……ように感じる。
ましてや真夏の太陽とコンクリート岸壁の照り返しを受け、海から吹き上げる潮風に晒されながら食べる「かき氷」が美味しくないワケなどなかろう。

かき氷シロップ

さて、かき氷というと、
若干マニアックな話になってしまうのだけれど……

昔ながらの「かき氷機」は主に
初雪」と「SWAN(スワン)」の二大ブランドに分けられる。

そして、館鼻のかき氷機は「初雪」が大半を占めていた。
かき氷機「初雪」
おなじ「初雪」でも、こういった一般的標準機に混じって、
なかにはデザイン的にも秀逸な“美品”も稼働している。
かき氷機「初雪」:日の出富士と宝船と天女
初雪「日の出富士と宝船と天女(弁天?)」





そんな初雪全盛の館鼻かき氷事情にあって、
本日、貴重なスワンを発見した!
しかも、涼やかな「熱帯魚」柄である!
かき氷機「スワン」熱帯魚かき氷機「SWAN」エンゼルフィッシュ

いやぁ、いいモノ見させていただきました。
朝市は目の保養にもなります。

こーいった季節の“風情”を見て回るのも、
朝市の醍醐味のひとつなのだ。
 

2010年7月3日土曜日

陸奥湊駅前朝市の中心で寿司を握る【旭鮨】


近頃、陸奥湊駅前通りに一段と注目を寄せている不肖の記憶が
確かならば…

陸奥湊駅北口真ん前の「ムツ湊駅前市場」内に寿司屋さんが出来たのは今年4/6のことだったような気がしないでもない。



なにせ、いままで記憶が確かだったためしが無いので定かではないのだけれど、まぁだいたいそんな感じだと思う。



この新しい鮨屋は【旭鮨】という。
旭ヶ丘方面に縁のある方ならば馴染みの店名だろう。

陸奥湊駅前朝市の【旭鮨】は
陸奥湊駅前通りの雑多感に埋もれてしまいそうなくらい小さい。
しかし、このコンパクトな店構えは、
寿司の発祥が江戸時代の辻売り(屋台)で
当時のファスト・フードとして人気を博し発展してきたという“起源”を思い起こさせる、たいへん好もしいスタイルでもある。



しかも、小さいながら“店舗”の前面にはカウンターがしつらえてあり、
ガラスケースの中には陸奥湊駅前朝市の新鮮なネタが並ぶ超本格派なのだ!



いや、もはや、
大きくて立派な店舗で営業する本格寿司屋を凌駕していると言っても過言では無きにしもあらずと言えなくもないかもしれなくもない!
陸奥湊駅前朝市のムードと相まって、
より新鮮なリアリティとライブ感を漂わせているのだから!



そんなワケで、「ウニ入り にぎり8カン 600円」を注文してみた。



注文を受けてから目の前で、握る!
一見アタリマエのようだが、朝市でこのクオリティとパフォーマンスはキョーレツゥである。
しかも、
何度も言うようだが、
陸奥湊駅前朝市の中で、だ!



新鮮なネタの握りたての寿司が、目の前に並べられてゆく…。

叶うなら、並んだ端から即座につまみ上げ、頬張りたい衝動に駆られる。

なにせ個人的には土曜日の朝ごとに4週間通い詰めて、やっとありつけた憧れの寿司なのだから……



    出来上がり!


見よ! この新鮮な“輝き”!


今日は、いつもよりちょっと早く来てみた甲斐があった。
(と、言っても7時台だけれど)

いつもの時間に来ていたなら、今朝もありつけていなかったかもしれない。

「早起きは三文の得」

朝市通いの鉄則であり基本姿勢なのだ。

¥600-

そこで、店主様に
「閉店時間って決まってるんですか? それともネタが無くなり次第に閉店ですか?」と訪ねてみたところ、

「ネタならそのへんにいくらでもある! 切れるワケが無い!」

という陸奥湊駅前朝市通りらしい力強いお言葉を頂いた。
そして、
「シャリが無くなったら終わり!」と付け加えた。

妙に納得。

…?






…炊けよ。